Bookhacker

to organize the world's books.

進撃の巨人14巻の考察まとめ

進撃の巨人14巻の考察をまとめたい。

「座標」の力を持つエレンは器で、エレンを食べればその能力を継承できる

このことから本書で述べられていたように、王政はその能力を得るためにエレンを狙っている。
また、このことから、エレンの父がエレンに注射したのは、その座標の力のもつものの血という仮説も考えられる。
もちろん、記憶を操作する薬という説もあるだろう。

ヒストリア・レイスが真の王族であり女王の資格を持つ

このことから、王政はヒストリアを狙っている。その目的は女王に即位させるか、殺すかだが、殺すなら最初から殺すことを目的としているはずで、奪うということはしないはずだ。
ということは、調査兵団の目的と同じく、女王に即位させるのか、あるいはレイス家の血族に「特殊能力」があり、それを欲しているのか、またはその血族に対する強固な誓約制度があるのか、のどれかだ。
ヒストリアの母はレイス家の血が流れていなかったから殺されたといえる。
ということはやはり血が重要であり、強固な誓約制度とはその血がもつ「特殊能力」に対して効果を発揮しているというのが妥当なところではないか。
「特殊能力」は何かを考えると、「巨人化する力」もしくは「巨人にする力」あるいは「記憶を操作する力」なのではないだろうか。
今ままでの戦闘でヒストリアが大きく傷ついていないのを見ると、「巨人化する力」の可能性が高く、能力の希少性を考えると「巨人にする力」が妥当なように思える。

そうすると、ヒストリアの力で人々を巨人にし、その巨人の一人にエレンを食べさせることによって、王政側は強力な力を得る。
それを猿や巨人を駆逐するために使えば、調査兵団の目的と一致する。
しかし、王政側は自分たちの欲と安全を満たすためだけにその力を使うとも予想されるため、そうなると、他の人々の安全は保証されない。

ライナー達は巨人化できる種族

壁の外側の人類であると想定されるライナー達は「巨人化できる力」を持つ種族である。しかしながら外側の人類にも「座標」の力はなかった。
「座標」の力を持ち帰るか、あるいは壁の中の人類を殺すかがライナー達に与えられた使命だったとするのが妥当だろう。
しかし、レイス家には全く関与がないところを見ると、そもそもレイス家の血の情報を知らないか、もしくはあまり重要でないと考えているのではないか。

以上をまとめると
・エレンの座標という力は、世界の勢力図を変えうるほどの重要な力
・レイス家の血族は「巨人にする力」「記憶を操作する力」などの特殊能力を有する可能性が高い
・王族は座標とレイス家を用いても、自分の身を固めるだけの可能性がある
・猿や外側の人類は座標に危機を感じて、総攻撃をしかけてくるかもしれない

進撃の巨人15巻が待ち遠しい。発売日は12月。

進撃の巨人 隔絶都市の女王(上) (講談社ラノベ文庫)
講談社 (2014-08-08)
売り上げランキング: 445

進撃の巨人14巻 - 真実へ。名言まとめ。

進撃の巨人14巻は非常に奥深い巻といえる。

そんな14巻の名言をまとめたい。

この狭い壁の中で・・・ついに人同士で知を流し合うというのか・・・
今から107年前、この壁に逃げ込んだ当時の人類は、王によって統治しやすいように、記憶を改竄されたのです。
父は人の持つ欲と、愚かな息子によって殺されたのです。
オイ!?待て!!目的を言え!!拷問ならせめて何か聞け!!何も聞かずに爪を剥がす奴があるか!!
なんちゃってね(アルミン)
レイス家が本当の王家だ
こういう役には多分順番がある・・・役を降りても・・・誰かがすぐに代わりを演じ始める。どうりでこの世からなくならねぇわけだ・・・がんばれよ・・・ハンジ・・・
俺の班には・・・言い忘れてたが、現在のフリッツ王家は本物の王家の代理みたいなもんで、その本物の王家はレイス家だ。
わかった、じゃあ逃げろ。俺達から全力で逃げろ。俺達も全力でお前を捕まえてあらゆる手段を使ってお前を従わせる。どうもこれがお前の運命らしい。それが嫌なら戦え、俺を倒してみろ。
お前らは明日何をしていると思う?明日も飯を食ってると思うか?明日もベッドで十分な睡眠が取れると・・・思っているか?
隣にいる奴が・・・明日も隣にいると思うか?俺はそうは思わない。そして普通の奴は毎日そんなことを考えないだろうな・・・つまり俺は普通じゃない。異常な奴だ・・・異常なものをあまりに多く見過ぎちまったせいだと思ってる。
だが明日・・・ウォール・ローゼが突破され、異常事態に陥った場合、俺は誰よりも迅速に対応し、戦える。
明日からまたあの地獄が始まってもだ。お前らも数々見てきたあれが・・・明日からじゃない根拠はどこにもねぇんだからな。しかしだ、こんな毎日を早いとこ何とかしてぇのに・・・それを邪魔してくる奴がいる。
俺はそんな奴らを皆殺しにする異常者の役を買って出ていい。そりゃ顔面の形を変えてやるくらいのことはしなくちゃな。おれなら巨人に食われる地獄より、人が殺し合う地獄を選ぶ。少なくとも・・・人類全員が参加する必要はないからな。
だがそれさえも・・・俺達がこの世界の実験を握ることがもしできたのなら、死ぬ予定だった奴がだいぶ・・・死ななくて済むらしい・・・結構なことじゃねぇか・・・
すべてお前次第だヒストリア。どっちでもいいから選べ・・・ただし・・・
時間がねぇから今すぐ決めろ!!
道中は対人立体機動装置を装備しろ。あんな武力を持った集団を放っておくのは考えもんだったが、ようやく俺ら対人制圧部隊の本領が発揮されるな。
つまり「巨人にされた人間」が「巨人化の能力を有した人間」を食べると人間に戻る。正確には食った相手の「巨人化をコントロールする力」を手に入れるんだ。
だとすれば、エレンは器であって、交換可能な存在なんだ。
この無念・・・私が必ず
何いってんの?調査兵団は未だ負けたことしかないんだよ?

進撃の巨人14巻の書評要約!リヴァイ兵長カッコよすぎ!ネタバレ注意

進撃の巨人14巻の書評と要約を。
※ネタバレ注意

14巻の展開をまとめると以下のようになる。

  1. レイス家が本当の王家(ヒストリア・レイスが王位継承権として女王の資格を持つ)

  2. 巨人化できる人間を通常の巨人が食べると人間に戻る

  3. 座標という力(叫びの力)はその力をもつ人間を食べることにより継承できる(仮説段階)

  4. 人類は壁の中で暮らし初めた時に、王族によって記憶を改ざんされた(仮説段階)

  5. 憲兵団は対人部隊を持ち、危険因子を抹殺してきた

こう見ると、かなりのことが明らかにされた巻のように見える。

人類の中には、巨人化できる人類がいて、通常の人間を巨人化させる猿のような種族もいる。
恐らく、巨人というのは兵器のようなものであり、それを用いて人vs人、もしくは人vs猿のような戦争がなされていると考えられる。

上記の他に、本巻の見どころは「リヴァイ兵長」と「人対人の戦い」だ。

名言も出た。

「時間がねぇんだ早く決めろ」

ケリーという人物がアッカーマンであることから、リヴァイと血縁もしくは何らかのつながりのある人物であると想定される。

今後の展開を期待せずにはいられない。

進撃の巨人(14)
進撃の巨人(14)
posted with amazlet at 14.08.09
講談社 (2014-08-08)